仙台六大学では無双状態! 東北福祉大「山野太一」は“杉内俊哉タイプ”の好左腕

 ドラフト会議まであと2週間を切り、いよいよ各球団絞り込みの時期となってきた。プロアマ野球研究所では多く報道されている有名選手以外にも、積極的に面白い候補を紹介していきたいと思う。今回は、仙台六大学では無敵とも言える実績を誇る実力派サウスポーを取り上げる。

【2020年10月13日】仙台六大学野球秋季リーグ戦

東北福祉大4-3東北学院大

 多くのスカウト陣がネット裏につめかけていたが、投手で注目を集めていたのが東北福祉大先発の山野太一(4年・投手・高川学園)だ。高校時代は3年夏に甲子園に出場し、1回戦で寺島成輝(ヤクルト)擁する履正社に敗れたものの、当時からセンスの良さが光るサウスポーだった。

 東北福祉大では1年春から先発を任せられると昨年秋までの6シーズンで19勝0敗、防御率1.13という圧倒的な成績を残している。入れ替え戦がなく、上位と下位の力の差が大きい仙台六大学野球だが、これだけの結果を残しているのは見事という他ない。

 この日も初回はいきなり三者連続三振という抜群の立ち上がりを見せたが、2回に突如として制球を乱して5つの四死球を与えて2点を献上。その後味方が逆転したものの、7回には暴投で1点を失い、同点でマウンドを降りた。この秋のリーグ戦は前節までの3試合でも21回で10四球、2暴投と制球に苦しんでいたが、この日もその悪い面が出てしまったというところだろう。

 しかし、その一方で良さももちろん見せてくれた。下級生の頃と比べてもフォームがゆったりして、上半身の力を上手く抜けるようになり、リリースの一瞬だけに力を集中している。フォームの雰囲気は杉内俊哉(元巨人など)を彷彿とさせるものがあり、打者からすると6割程度の腕の振りに見えるが、それでもストレートは140キロを超えるため(この日の最速は144キロ)どうしても差し込まれることが多い。