前田一希(東農大北海道オホーツク)

東農大北海道オホーツクの大型右腕「前田一希」「中村亮太」 今秋ドラフト育成指名で“大化け”の可能性も

 ドラフト会議まであと2週間を切り、いよいよ各球団絞り込みの時期となってきた。プロアマ野球研究所では多く報道されている有名選手以外にも積極的に面白い候補を紹介していきたいと思う。今回は、高校時代は無名だったものの、大学で大幅なスピードアップを遂げた大型右腕二人を取り上げる。

【2020年9月21日】北海道学生野球秋季リーグ戦

旭川大1-5東農大北海道オホーツク

 10月12日に高校生、大学生ともにプロ志望届の提出が締め切られたが、最終日に掲示された中で目を引いたのが、5人が提出した東農大北海道オホーツクだ。中でも今回はこの試合で登板した大型右腕二人を紹介したい。

 一人目は7回から登板した前田一希(4年・投手・奈良朱雀)だ。高校時代は全国的には無名で、3年夏にエースとして奈良大会の準々決勝まで勝ち進んだものの、天理を相手に0対11で5回コールド負けを喫している。大学進学後も目立った実績はなく、昨年の大学選手権では2回戦の大阪体育大戦で先発したものの、制球が定まらずに2回途中2失点で降板している。

 しかし、最終学年になって一気にスピードアップし、プロからも注目される存在となった。この日は5点リードの7回から登板。不運な内野安打などでピンチを作り、犠牲フライで1点は失ったもののストレートは最速147キロをマークし、力のあるボールでアピールした。少し上半身の強いフォームで体が一塁側に流れるのと肘の使い方に柔らかさがないのは気になるものの、長いリーチを生かした豪快な腕の振りは迫力がある。もう少し下半身を上手く使ってスムーズに体重移動できるようになれば、さらにスケールアップする可能性があるだろう。