今秋ドラフトで指名も…日本製紙石巻「宮内春輝」は“本格派サイドスロー” 

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れで開幕したが、アマチュア野球もようやく本格的に各カテゴリーで公式戦が行われるようになってきている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回はリリーフタイプとして期待される、貴重な本格派サイドスローを紹介する。

【2020年10月7日】都市対抗野球東北地区予選

トヨタ自動車東日本0-3日本製紙石巻

 この日注目したのが9回から抑えとして登板した日本製紙石巻の宮内春輝(24歳・投手・多古→明星大)だ。高校時代は県内でも無名だったが、首都大学野球の新興勢力である明星大でプレーして力をつけてきた。ちなみに現在巨人で売り出し中の松原聖弥は大学の2学年先輩で、ともにプレーしている。最終学年は二部でのプレーだったが4年秋にはMVPを受賞し、日本製紙石巻に進んだ。

 社会人1年目の昨年はリリーフがメインのため投球回数は少なかったものの、七十七銀行の補強選手として都市対抗にも出場し東京ドームのマウンドにも立っている。貴重なサイドスローということでシーズン後に行われたアジアウインターリーグでも社会人日本代表に選ばれてチームの優勝に貢献した。

 この日は3点リードの場面で登板。最初の打者は大谷翔平(エンゼルス)の兄である大谷龍太(32歳・外野手・前沢高)で、11球粘られながらサードゴロに打ちとると、続く二人から連続三振を奪い、見事に三者凡退で試合を締めてみせた。

 フォームは、トルネード気味に大きく体をひねって投げ込むアクションが特徴。反動をつける動きは大きいものの、跳ねるような躍動感があるのが持ち味だ。アクションの大きいサイドスローというとコントロールが荒れていると思われるかもしれないが、ゆったりと左足を上げて軸足に体重を乗せており、ステップに粘りもあるためリリースは安定している。