中山遥斗(国学院大)

大阪桐蔭で二度の甲子園出場…国学院大「中山遥斗」は強打の“ユーティリティープレイヤー” ドラフト戦線に浮上!

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れで開幕したが、アマチュア野球もようやく本格的に各カテゴリーで公式戦が行われるようになってきている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は強打が光る右打ちの大学生内野手を紹介する。

【2020年10月6日】東都大学野球秋季リーグ戦
亜細亜大11-6国学院大

 亜細亜大が試合時間3時間を超える乱打戦を制したが、敗れた国学院大で存在感を見せたのが5番に座る中山遥斗(4年・二塁手・大阪桐蔭)だ。大阪桐蔭時代は1年秋からサードのレギュラーとなり、2年春、3年春と甲子園にも二度出場。最終学年ではショートを任され、上背はないものの軽快な守備とパンチ力のあるバッティングでチームを牽引する存在だった。国学院大でも最初はショートとして出場していたが、同学年の小川龍世(4年・前橋育英)の台頭もあって昨年からはサードに回り、今年秋のリーグ戦はセカンドとして出場している。

 この日は初回にワンアウト満塁の場面で打席に入ると、150キロ右腕の内間拓馬(4年・投手・宜野座)のボールをファールで粘り、9球目を選んで押し出しの四球をもぎ取ると、続く打席ではレフト前に鋭い当たりを弾き返してみせた。その後の打席では、結果が出なかったものの、10月7日終了時点で23打数8安打5打点、打率.348と5番打者としての役割をしっかり果たしている。

 大阪桐蔭出身らしく、甘く入ったボールは初球からでも積極的に振ることができ、また今秋のリーグ戦ではこの日の第一打席で見せたように、厳しいコースのボールに対しても粘れるようになったのが大きな成長だ。この秋の東都大学野球一部で20打席以上に立っている打者での三振の数を見ると、最も少ないのは牧秀悟(中央大)が21打席で1三振だが、中山は26打席で2三振であり、2位タイの数字となっている。もともとリストの強さには定評があったが、それに加えて今はステップにも粘りが出てきており、踏み込みの強さも安定してきた印象だ。