平内龍太(亜細亜大)

12球団スカウトの前で“150キロ”を連発! 亜細亜大の剛腕「平内龍太」がドラフト上位候補に浮上も…

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れで開幕したが、アマチュア野球もようやく本格的に各カテゴリーで公式戦が行われるようになってきている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は、故障から復活を遂げた東都大学野球が誇る剛腕を紹介する。

【2020年9月22日】東都大学野球秋季リーグ戦

亜細亜大2-3×立正大

 この日は牧秀悟五十幡亮汰(ともに中央大)など多くのドラフト候補が登場するということでネット裏は全12球団、50人を超えるスカウトが集結していたが、ある意味最も注目を集めていたのが亜細亜大の平内龍太(4年・投手・神戸国際大付)だろう。高校時代も大型本格派として注目を集め、亜細亜大では1年秋に12奪三振完投勝利をマークするなど将来を期待されていた。だが、その後は故障もあって伸び悩み、昨年秋はリーグ戦登板なしに終わっている。

3月には右肘のクリーニング手術も受けており、ドラフト候補からは外れたとも思っていたが、秋のリーグ戦に向けて調子を上げてオープン戦では154キロをもマークしたという。元々能力の高さはある投手だけに、このニュースで再び注目し直した球団も多いはずだ。

 この日は同点で迎えた7回からマウンドに上がると、いきなり150キロを超えるストレートを連発して三者三振の抜群の立ち上がりを見せる。三人目の打者から三振を奪ったボールはこの日最速となる153キロもマークした。ストレートが速いのはもちろんだが、二人目の打者から奪った三振は139キロの鋭く落ちるフォークを振らせたものであり、この決め球も相手打線に強烈な印象を与えたことは間違いない。

続く8回は立正大打線が追い込まれたくないという意識がありありと出ており、わずか4球で三者凡退となった。最終的には9回にワンアウト満塁のピンチを招き、最後はフォークボールが指にかかり過ぎて、押し出し死球を与えて負け投手となったが、最初の2回に見せたピッチングは十分に完全復活を印象付けるものだった。