“即戦力度”No.1右腕 トヨタ自動車「栗林良吏」は即ローテ入りを狙える総合力が光る…ドラフト1位は間違いなし!

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れで開幕したが、アマチュア野球もようやく本格的に各カテゴリーで公式戦が行われるようになってきている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は即戦力という意味ではナンバーワンのドラフト1位候補を紹介する。

【2020年9月16日】都市対抗野球東海地区二次予選

東邦ガス2-9トヨタ自動車

 この日のスタンドには12球団、35人のスカウトが詰めかけていたが、その最大のお目当てはトヨタ自動車の先発マウンドに上がった栗林良吏(24歳・投手・愛知黎明→名城大)だ。

 名城大では1年時から主戦となり、リーグ戦通算32勝をマーク。3年春にはノーヒット・ノーランも達成している。選手層の厚いトヨタ自動車でも1年目から主戦となり、昨年の都市対抗、日本選手権でも好投を見せた。

 この日が今シーズン初の公式戦だったが、初回から二つの三振を奪うと、3回までに4奪三振を奪いながらも球数はわずか28球という抜群の立ち上がりを見せる。

 5回と7回にノーアウト二塁というピンチを招いたものの、後続をしっかり抑えていずれも無失点。最終的には7回を被安打3、1四球、10奪三振という圧巻のピッチングでチームを勝利に導いてみせた。

 177㎝と投手としては大柄ではなく、少しテイクバックでの右肩の下がりが大きいフォームだが、縦に腕が振れ、リリースでしっかりと抑え込むことができており、ボールの角度も申し分ない。ストレートはコンスタントに145キロを超え、この日の最速は150キロをマーク。

 スライダー、カットボール、フォークはストレートと同じ軌道から鋭く変化し、緩急をつけて打者の目線を変える120キロ程度のカーブもブレーキが十分。そしてストレートと多彩な変化球の精度が高いというのが、大学時代と比べても大きく成長した点である。