静岡高の元エース、ヤマハ「池谷蒼大」は“ライアン式”投法に進化! 今秋のドラフト戦線に浮上も 

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れで開幕したが、アマチュア野球もようやく本格的に各カテゴリーで公式戦が行われるようになってきている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は高校時代から注目を集めた社会人の若手サウスポーを紹介する。

【2020年9月17日】都市対抗野球東海地区二次予選

Honda鈴鹿4-3ヤマハ

 1点差で敗れた昨年の第一代表のヤマハだが、そんな中でプラス要因と言えるのが3番手で登板した池谷蒼大(21歳・投手・静岡)だ。静岡高校時代はエースとして3年春の選抜高校野球に出場。2回戦で優勝した大阪桐蔭に敗れたものの、2試合でイニング数を上回る三振数を記録し、注目を集めた。卒業後はヤマハに進み、昨年から徐々に登板機会を増やしている。

 この日は先頭打者にいきなりヒットを許したものの、続く打者を併殺に打ち取ると、最後は以前の記事で紹介した長壱成(24歳・捕手・智弁和歌山→駒沢大)をストレートとツーシームで追い込み、最後もストレートで力のないライトへのファールフライにしとめ、Honda鈴鹿のクリーンアップを三人で片付けてみせた。

 以前と比べて、フォームで大きく変わったのが右足の上げ方だ。一度普通に上げてから、そのまま降ろさずに再度胸元まで高く上げるいわゆる“ライアン式”の投げ方になっている。二度目に上げる時に少し体が横回転するのは、気になるものの、しっかりと軸足に体重を乗せてからステップしようという意識が強く感じられ、良い意味でフォームが大きくなったと言えるだろう。

 逆にテイクバックの腕の動きはコンパクトになり、打者からはボールの出所が見づらくなった。それでいながら肘はしっかり高く上がっており、ボールの角度も申し分ない。この日の最速は145キロと目を見張るようなスピードではなかったが、勢いは十分に感じられた。