中野拓夢(三菱自動車岡崎)

今秋ドラフト候補!三菱自動車岡崎「中野拓夢」は社会人野球を代表する三拍子揃った遊撃手

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れで開幕したが、アマチュア野球もようやく本格的に各カテゴリーで公式戦が行われるようになってきている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は今年の社会人を代表する三拍子揃ったショートストップを紹介する。

【2020年9月15日】都市対抗野球東海地区二次予選

三菱自動車岡崎3-4×ジェイプロジェクト

 ようやく都市対抗予選が本格的に始まったということで、この日もネット裏には11球団のスカウトが集結していたが、野手で大きな注目を集めていたのが三菱自動車岡崎の中野拓夢(24歳・遊撃手・日大山形→東北福祉大)だ。

 日大山形の2年夏には二塁手として甲子園に出場。東北福祉大でも1年春からレギュラーとして活躍し、3度のベストナイン(二塁手で2度、遊撃手で1度)に輝いている。社会人1年目となった昨年も公式戦で3割を超える打率を残し、オフに行われたアジアウィンターリーグでも社会人野球日本代表として大活躍を見せた。

 この日は3番、ショートとして出場。外野フライ3本と死球でノーヒットに終わったものの、随所に良さは見せた。まず目立ったのがその積極性だ。第1打席は初球、第2打席はワンボールからのファーストストライクを振り抜いたもので、もう少しで外野の頭を超えるような当たりだった。最初からこれだけしっかり振れるというのは相手投手をよく観察していることと、タイミングを合わせる技術の高さを表していると言えるだろう。

 少しだけバットを短く持って構えるが、トップの形が安定しており、決して当てに行くようなスイングではなく、シャープに鋭く振り切ることができている。この日も打球方向はきれいに3方向に打ち分けており、広角に打てるのも長所だ。