石井大智(高知ファイティングドッグス)

独立リーグ高知の右腕「石井大智」元巨人捕手以来の“高専出身プロ”になれるか

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れで開幕したが、アマチュア野球もようやく本格的に各カテゴリーで公式戦が行われるようになってきている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は四国アイランドリーグを代表する実力は右腕を紹介する。

【2020年9月12日】四国アイランドリーグPLUS公式戦

高知ファイティングドッグス0-5徳島インディゴソックス

 四国アイランドリーグで、ドラフト候補として最も注目を集めているのが高知のエース、石井大智(23歳・投手・秋田高専)だ。高校時代は全く無名で、秋田高専(5年制)卒業後に高知に入団し、今年で3年目を迎える。

 1年目は2勝4敗、2年目は6勝5敗と成績を伸ばし、今年はここまで5勝3敗ながら防御率1.90、奪三振率は12.81、1イニングあたりに出した走者の数を示すWHIPは0.77といずれも先発投手としては圧倒的な数字をマークしている。

 四国アイランドリーグはどちらかというと投高打低で、先日香川からヤクルトに入団してNPB復帰を果たした歳内宏明も9試合に先発してWHIPは0.53をマークしているが、奪三振率は10.69であり、いかに石井が三振を奪っているかがよく分かるだろう。

 この日は2回に不運なヒットから2点を失い、5回にも自らのバント処理のミス(記録は野選)からさらに3点を奪われ、最終的に6回を投げて5失点(自責点5)で負け投手となったが、四死球は0で9奪三振と随所に良さは見せてくれた。

 少しテイクバックの動きが大きいのは気になるものの、高い位置から縦に鋭く腕を振ることができており、175㎝という身長に似つかわしくないボールの角度があるのが最大の長所だ。

 上背があまりない投手が高い位置から腕を振ろうとすると、抜けるボールが目立つケースが多いが、石井はしっかりリリースで抑え込んでおり、ほとんどが低めに集まっている。少しワンバウンドが多いものの、それだけ低めに集めようという意識の高さを感じた。