古川裕大(上武大)

“大学No.1捕手”に10球団のスカウトが集結! ドラフト注目の上武大「古川裕大」は強肩強打を誇る“万能捕手”

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れで開幕したが、アマチュア野球もようやく本格的に各カテゴリーで公式戦が行われるようになってきている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は大学ナンバーワンの呼び声高い強肩強打の万能捕手を紹介する。

【2020年9月10日&11日】関甲新学生野球秋季リーグ戦

10日:上武大10-1作新学院大

11日:作新学院大0-10上武大(7回コールド)

 このカードには二日続けて9球団(トータルでは10球団)のスカウトが集結し、ほとんどの球団が複数のスカウトが足を運ぶいわゆる“クロスチェック”を行っていたが、その最大のお目当ては上武大の古川裕大(4年・捕手・久留米商)である。

 昨年は春秋連続で4割を超える打率をマークし、春には5本、秋には3本という長打力も見せつけて大学日本代表候補にも選出された大学ナンバーワン捕手だ。二日続けて姿を見せなかったのは捕手が充実しているソフトバンクと広島だけだったが、キャッチャーの補強を考える球団にとってはまず候補となるのが古川ということがよく分かるだろう。

 初日はまずその肩を見せつけた。イニング間のセカンド送球では余裕を持って最速1.87秒をマーク。捕球から送球の流れが実にスムーズで、低くて正確に投げられるコントロールも見事という他ない。2回あった盗塁の機会も見事な送球で阻止して見せた。安定したキャッチングやフットワークを生かしたブロッキングなども高レベルである。

 打撃に関してはかなり厳しいマークにあいながらも初日には内野安打とセンター前へのタイムリー2本。二日目にも左中間へのタイムリーツーベースを放ち、4番としての役割をしっかり果たしてみせた。少し上半身が突っ込むスイングになる場面もあったが、ゆったりとしたステップでボールを呼び込み、下半身を使ってセンター中心に打ち返す打撃技術の高さはさすがである。