浦和実・豆田泰志 (撮影・西尾典文)

“最速”を出した投手は? 東京ドーム「プロ志望高校生合同練習会」ドラフト候補のデータ一挙公開!

藤田青空(弘前東):1.96秒

荒木友斗(加茂暁星):2.01秒

松倉星斗(池田工):2.08秒

関口大耀(川越工):2.15秒

高寺望夢(上田西)
高寺望夢(上田西) (撮影・西尾典文)

 最後は野手の各塁への到達タイムだが、三振と四球、フライアウトが多く、十分なデータはとることができなかった。そんな中でも高寺望夢上田西)が一塁到達3.88秒、ツーベースで8.05秒と見事なタイムをマークした。高寺は打っても6打数5安打と大当たり。補助の大学生を含めて21人が打席に入って合計でも15安打しか出なかったことを考えると、高寺のミート力の高さがよくうかがえるだろう。

 打者でもう一人アピールしたのが石川慧亮(青藍泰斗)だ。4打席目でレフト線を破るツーベースを放つと、最終打席ではレフトスタンド中段へ叩き込み、そのパワーを十分に発揮した。ちなみにシート打撃でホームランを放ったのは東西両会場で石川だけである。

浦和実・豆田泰志 (撮影・西尾典文)
浦和実・豆田泰志 (撮影・西尾典文)

 投手で抜群の投球を見せたのは豆田だ。元々ボールの質の良さには定評があったが、そこに140キロ台中盤のスピードが加わり、投球にさらに凄みが加わった。173cmという上背も全く気にならず、十分にドラフト候補といえるだろう。美又、シャピロ、鈴木なども粗削りながら145キロを超えるスピードをマークしており、今後が楽しみな素材だ。

 数少ないサウスポーでは辻垣が目立った。たくましい体つきで、力任せでなく楽に腕を振って140キロを超えるスピードをマーク。カーブ、スライダー、チェンジアップもしっかり腕を振って投げることができていた。この夏は初戦で投手戦の末に敗れていただけに、良いアピールとなったことは間違いないだろう。

(文・PABB主任研究員・西尾典文)

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita