笹川吉康(横浜商)

ソフトバンク・柳田級に成長も? “193センチ”横浜商・笹川吉康は大化けの可能性を秘めた「未完の大器」

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れで開幕したが、アマチュア野球もようやく本格的に各カテゴリーで公式戦が行われるようになってきている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は将来性が光る大型外野手を紹介する。

【2020年8月13日】高校野球神奈川独自大会

川和0-5横浜商

 この日の注目は横浜商の3番、笹川吉康(3年・投手兼外野手)だ。193cm、86kgの大型選手で、背番号1をつけているが野手としての評価が高く、1回戦の大磯戦では横浜スタジアムの中段へ運ぶ一発を放っている。この日も投手ではなくセンターで出場した。

 一目見た印象はプロフィールにある数字よりも体が細く見えるということ。身長が伸び切らないと筋肉もなかなか大きくならないと言われるが、まさにそういった選手の典型例のように見えた。バッティングについても長打を打ちたいという意識が強いせいかバットを引く動きが大きく、スムーズにヘッドが出てこない。130キロ程度の内角のストレートにも差し込まれる場面が目立った。下半身の強さ、粘りがまだまだで、低めの変化球への対応ももうひとつだった。

 先に課題を長く書いたが、第一打席ではワンアウト二塁のチャンスでライト前に先制のタイムリーを放つなど2安打1打点をマーク。警戒される中で結果を残すあたりは非凡である。もう一つの長所は上背がありながらも動けるというところ。ランナーとしても積極的に次の塁を狙って3つの盗塁を決めており、センターの守備も大型選手にしては素早い動きを見せていた。この日は登板がなかったが、投手も務めて背番号1を背負っているという点にもセンスが表れている。