瀬戸西純(慶応大) (撮影・西尾典文)

守備は一流、打撃は成長中!  慶応大「瀬戸西純」は六大学屈指の名遊撃手

 プロアマ野球研究所(PABB lab)では、全国各地で行われているアマチュア野球の試合を現地で取材して、ドラフト会議で注目される選手や今後の飛躍が期待される選手の実力を分析している。今回は今年の東京六大学を代表するショートを取り上げる。

【2020年8月12日】東京六大学野球春季リーグ戦

立教大4-6慶応大

 野手にも好素材が多い慶応大だが、今年のドラフト候補という意味では瀬戸西純(4年・遊撃手・慶応)が筆頭となるだろう。慶応高時代から守備には定評のあるショートストップだ。まず目立つのがプレーのスピード感。単純な脚力だけでなく打球に対する反応の良さも素晴らしく、これまでも完全にヒットと思われたような打球を数多くさばいてチームを救ってきた。

 もうひとつ目立つのが送球の正確性だ。少し肘を下げて投げるスタイルで、こういうスローイングの選手はボールが浮いたりするケースも少なくないが、瀬戸西はそういうことが全くない。常に加減することなくしっかり腕が振れており、強くて正確なボールを投げることができている。

 捕球から送球までの速さも見事だ。この日も4回に立て続けに3度守備機会があり、3本目は少しグラブからボールがこぼれたが、素早く素手でボールを握り強い送球で余裕を持ってアウトにしていた。もちろんボールをこぼさなければ一番良かったかもしれないが、しっかりリカバリーできるのも能力の高さである。

 そして、今年大きな成長を見せているのが課題と言われていたバッティングだ。開幕戦の東大戦では低めの変化球をライトスタンドに運ぶリーグ戦初ホームランを放ち、この日の最終打席でも立教大のドラフト候補、中川颯(4年・投手・桐光学園)からライト前に鋭く弾き返すヒットを放っている。