舘池亮佑(聖光学院)

数年後のドラフト候補に浮上? 聖光学院のエース「舘池亮佑」 本格派サイドスローの“大いなる将来性”

 プロアマ野球研究所(PABB lab)では、全国各地で行われているアマチュア野球の試合を現地で取材して、ドラフト会議で注目される選手や今後の飛躍が期待される選手の実力を分析している。今回は将来的にドラフト候補となる可能性を秘めた本格派サイドスローを紹介する。

【2020年8月10日】高校野球東北大会

鶴岡東1-2×聖光学院(9回サヨナラ)

 聖光学院の勝利の立役者となったのが先発したエースの舘池亮佑(3年・投手)だ。立ち上がりに1点を失ったものの、2回以降は見事に立ち直り、6安打1失点で完投勝利をマークした。2日後に行われた仙台育英との決勝戦でも5安打完封と見事な投球を見せており、今大会のMVPともいえる活躍だった。

 フォームはサイドスローだが、技巧派ではなくどちらかというとボールの勢いで勝負するタイプに見える。長所は肘の使い方の柔らかさと球持ちの長さ。体の前でリリースしており、打者からすると腕を振ってからワンテンポおいてボールが出てくるように見えるため、どうしても差し込まれることが多い。

 躍動感も十分で、イメージとしてはベイスターズでリリーフとして活躍した木塚敦志を彷彿とさせるものがあった。ストレートのアベレージは130キロ台中盤で、この日の最速は137キロだったが、27個のアウトのうち半分近くの12個をフライアウトで奪っており、それだけ手元でのボールの勢いがあった証拠と言えるだろう。ゆったりとしたモーションで下半身の粘りとバランスの良さもある。4つの四死球を与えたものの、うち3つは内角を厳しく攻めた結果の死球でありコントロールも安定していた。