中京大中京・中山礼都(撮影・西尾典文)

遊撃手不足の球団は狙い目? 中京大中京「中山礼都」の完成度は“高校球界屈指”だ!

 プロアマ野球研究所(PABB lab)では、全国各地で行われているアマチュア野球の試合を現地で取材して、ドラフト会議で注目される選手や今後の飛躍が期待される選手の実力を分析している。今回は高いレベルで三拍子揃った強打の高校生ショートを紹介する。

【2020年8月1日】高校野球愛知大会

栄徳1-5中京大中京

 リリーフで登板した高橋宏斗(3年・投手)が圧巻の投球を見せた中京大中京だが、野手で圧倒的な存在感を見せたのがショートの中山礼都(3年・遊撃手)だ。下級生の頃から何度も試合を見ているが、着実にレベルアップしてきた印象を受ける。この日のシートノックでまず感心したのがスローイングだ。昨年秋までは少し加減するような腕の振りになって不安定になる面もあったが、この日はそのような様子は全くなく、速くて正確なボールを投げることができていた。

 スナップの使い方も柔らかく、足をしっかりと使って投げられるのも長所だ。3回には一死一・二塁の場面からの4-6-3の併殺打、4回には二死・一塁から高いバウンドのショートゴロをさばいたが、いずれも走者がいながらも落ち着きがあり、さらにスピード感も申し分ないプレーを見せていた。

 レベルアップにしたのは守備だけではない。バッティングでもタイミングの取り方に余裕が出てきた印象を受ける。死球で一度もバットを振る機会のなかった第二打席を除く三度の打席全てでファーストストライクを振ることができていたが、これは高い技術がある証明ともいえる。また下半身の強さ、粘りもアップしており、ヒットは第四打席のライト前一本だったが、第三打席のセンターフライも、もう少しで外野の頭を超えそうな打球の勢いがあった。秋までは巧打者というイメージだったが、今のスイングの力強さは高校生レベルでは十分に強打者と言えるだろう。