秋山巧太郎(青山学院大)

広陵と県岐阜商出身、青学大の「1年生投手」秋山功太郎&松井大輔に見えた“豊かな将来性” 

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れでようやく開幕したが、アマチュア野球もまた、6月に入ってオープン戦などが再開されている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は今後東都大学リーグで楽しみな1年生投手を紹介する。

【2020年7月11日】大学野球・社会人野球オープン戦

青山学院大0-2JR東日本

 青山学院大は元々1学年の部員数が他のチームと比べても少なく、さらに今年の4年生は途中で退部した選手が多いということもあって、この日はスタメンの10人のうち9人が下級生というオーダーだった。そんな多く出場した下級生の中でも、1年生投手の二人が目立った。

 一人目は5回から2番手で登板した秋山功太郎(1年・投手・広陵)だ。高校3年時には選抜にも出場しているがマウンドには上がっておらず、外野手や捕手を務めていた選手である。地元広島の知人の話では高校にも元々投手として入学してきたとのことだったが、他にも好投手が多いチーム事情もあって強肩を生かして捕手に転向したという経緯があるという。

 大学では元々の本職である投手で勝負することになったが、甲子園のマウンドに立てなかったのが不思議なくらいのピッチングを見せた。

 身長は180㎝と上背も十分だが、リーチが長く、マウンド上で大きく見える。ゆったりとしたモーションで軸足に体重を乗せ、テイクバックでスムーズに右肘が上がり、フォームの流れもスムーズだ。少し小さめのテイクバックだが、前で大きく腕が振れ、低めのボールにも勢いがあった。

 ストレートはこの日最速144キロをマーク。さらにカーブ、スライダー、チェンジアップと変化球も一通り揃い、しっかりと制球できるのも長所である。社会人屈指の強豪であるJR東日本を相手に3回を投げて被安打1で無失点というのは見事という他ない。もう少し下半身に粘りが出て、体重移動にスピードが出てくれば楽に140キロ台後半をマークするようになるだろう。