阿部恋(仙台育英)

仙台育英の右腕「阿部恋」、4年後のドラフト戦線を騒がせる“素質”あり!

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れでようやく開幕したが、アマチュア野球もまた、6月に入ってオープン戦などが再開されている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は最終学年で急成長を見せた右腕を紹介する。

【2020年7月5日】高校野球練習試合

作新学院4-7仙台育英

 甲子園常連校同士の練習試合の第二試合。この試合で目立ったのが仙台育英の先発投手、阿部恋(3年)だ。仙台育英は昨日紹介したい向坂優太郎(3年)がエースで、さらに昨年夏の甲子園でも登板した下級生投手二人も控えており、阿部の立ち位置は3番手から4番手というところ。昨年秋の公式戦でも3試合、2回1/3に投げただけである。しかし、冬から春にかけて急成長。3月に行われる予定だった選抜高校野球でも、大きな期待がかけられていた。

 この日は立ち上がりに1点を失ったものの、2回と3回は簡単に三人ずつで抑えてみせた。1回ツーアウトから2回にかけては、三人連続で空振り三振をマークしている。走者がいなくてもセットポジションで投げるスタイルだが、しっかりと右足一本で真っすぐきれいに立ち、ためを作ってからステップできるメリハリのあるフォームが特長。体重移動にスピードがあり、左肩の開きもよく我慢することができていた。高い位置から腕が振れるため、ボールの角度も十分だ。

 イメージとしては慶応大時代の長田秀一郎(元西武・DeNA)と重なった。時折クイック気味に投げてフォームに変化をつけており、ただ投げているだけではないのも、控え投手らしからぬところである。この日のスピードは最速139キロだったが、まだまだ速くなりそうな印象だ。