日本新薬・舩曳海(撮影・西尾典文)

天理高時代、日本代表に選出…日本新薬「舩曳海」は来秋ドラフトで注目される“大型外野手”だ!

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れでようやく開幕したが、アマチュア野球もまた、6月に入ってオープン戦などが再開されている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は来年のドラフト戦線を賑わせそうな社会人の大型外野手だ。

【2020年7月1日】社会人野球オープン戦

Honda鈴鹿1-2日本新薬

 日本新薬で目立ったのが、ルーキーながら1番に入った舩曳海(22歳早生まれ・中堅手・天理→法政大)だ。高校時代には3年時に春夏連続で甲子園に出場し、U18W杯の日本代表にも選出されて、オコエ瑠偉(関東一→楽天)や平沢大河(仙台育英→ロッテ)らとともにプレーしている。法政大でも早くからリーグ戦には出場していたが、故障もあってリーグ戦通算安打は36本に終わったが、それでも4年時にはドラフト候補に挙げられていた。

 高校時代から目立つのがそのスピードだ。大学時代の一塁到達の最速タイムは3.90秒とかなりの高レベルだったが、この日の試合も第一打席のファーストゴロで最後は流しながらも4.14秒をマークしている。183㎝の長身でストライドが長く、ベースランニングの迫力は十分だ。

 成長を感じさせたのがバッティングだ。以前は細身の印象が強かったが、現在はプロフィールに体重86㎏とあるように、明らかに一回り体つきが大きくなり、その分、打席での力強さもアップした。最初の打席では追い込まれてから粘りを見せて投手に8球投げさせ、結果はファーストゴロだったものの、内角のボールをしっかりと鋭く弾き返してみせた。

 力がついたからか、タイミングをとる動きも小さくなり、手元までしっかりとボールを呼び込むことができている。第三打席には内角の厳しいボールを、詰まりながら、ライト線に運んでツーベースにしたが、以前であればもっと差し込まれてフライアウトになっていただろう。少し気になったのが外のボールへの対応だ。少し強く踏み込み切れずに、内のボールに比べるとスイングが弱くなっていた。このあたりが改善されてくれば、さらに怖いバッターになるだろう。