Honda鈴鹿・松本竜也 (撮影・西尾典文)

中日の“ドラ1候補” Honda鈴鹿の右腕「松本竜也」が秘めた高い“潜在能力”

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れでようやく開幕したが、アマチュア野球もまた、6月に入ってオープン戦などが再開されている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は中日が1位候補にも名前を挙げる、社会人屈指のポテンシャルを秘めた若手右腕だ。

【2020年7月1日】社会人野球オープン戦

Honda鈴鹿1-2日本新薬

 中日が今年1月に行ったスカウト会議で12人の選手を1位候補として挙げたが、その中の一人がHonda鈴鹿の松本竜也(21歳・投手・智弁学園)だ。高校3年の春にはエースとして出場した甲子園で、熊本工を相手に12奪三振完封という見事な投球を見せているが、当時のストレートは130キロ台中盤がアベレージだった。社会人でも1年目の日本選手権で先発のマウンドに立っているが、これまで目立った実績は残していない。それでも1位候補として名前が挙がるのは素材の良さがあるからだ。

 この日は、6回のツーアウト一塁から三番手でマウンドに上がり、素早い牽制で一塁走者を刺すと、続く7回は三者凡退で打ちとって見せた。高校時代からがっちりとした体格だったが、社会人の2年間で、下半身の筋肉がさらに充実したように見える。左足を上げて右足一本で真っすぐに立ち、しっかりと軸足に体重を乗せてからステップすることができている。高校時代、社会人1年目と比べても体重移動のスピードも明らかに速くなった。