磐田東・山下拓真(撮影・西尾典文)

磐田東が誇る大型4番打者「山下拓真」が魅せた高校トップレベルの“打撃力”

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースも3カ月遅れでようやく開幕したが、アマチュア野球もまた、6月に入ってオープン戦などが再開されている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は静岡の磐田東が誇る大型外野手を紹介したい。

【2020年6月21日】高校野球練習試合

磐田東6-11島田樟誠

 一番のお目当ては磐田東のキャッチャー、二俣翔一(3年)で、攻守に評判通りのプレーを見せてくれた。詳細はまた後日レポートする予定だが、今日紹介したいのは、同じ磐田東で4番を打つ山下拓真(3年・中堅手)だ。練習試合ということで、卒業後のことを考えてだろうか、二俣と山下だけが木製バットで試合に出場していた。

 まず、目立つのが185㎝、87㎏の堂々とした体格だ。明らかに体つきが一人だけ違い、高校生の中に大学生が混ざっているように見えた。打席での雰囲気も十分。少しグリップの位置が低く、タイミングをとる時にわずかに下げるのは気になるが、そこまで極端ではなくゆったりとした動きなので、ヘッドが遅れることはない。上手く上半身の力を抜くことができており、振り出しの鋭さも高校生では間違いなくトップレベルだ。

 課題は少し体が一塁側に流れるのが早いところ。最初の二打席は打ち損じて平凡なフライとなり、第三打席は膝元の変化球についていけずに三振を喫した。ただ、最終打席では少し早めにタイミングをとり、外のボールにしっかり踏み込んでセンター前に弾き返すなど、試合の中で修正できるのは頼もしい。第三打席ではファールになったが、芯でとらえた打球は、木製バットと感じさせない打球の速さがあった。