大阪商業大・伊原陵人 (撮影・西尾典文)

大商大のエース争い…伊原陵人&高太一、甲子園で活躍した投手陣の“実力”

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、プロ野球のペナントレースは3カ月遅れでようやく開幕したが、アマチュア野球もまた、6月に入ってオープン戦などが再開されている。プロアマ野球研究所(PABB lab)は、これらの試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析していく。今回は、大阪商業大で活躍する有望投手を取り上げたい。

【2020年6月20日】オープン戦

大阪商業大1-6JFE西日本

 6点を奪われて敗れた大阪商業大だが、この日ベンチ入りした投手は全員が3年生以下という若い布陣で臨んだ結果だった。そんな中でもまず目立ったのが2回途中から二番手で登板した伊原陵人(2年・智弁学園)だ。一昨年の選抜にはエースとして出場。大学進学後も1年春からリーグ戦で登板し、昨年秋の明治神宮大会でも1回を無失点と好投を見せている。高校時代から何度も見ている投手だが、フォームは少し変わった印象を受ける。

 端的に言うと、先輩の橋本侑樹(中日)とよく似てきており、これはもちろん「誉め言葉」だ。腕が体に沿うようにしてテイクバックの動きをとり、ネット裏から見ていてもボールがなかなか見えてこない。体が左右に振られることがなく、高い位置から腕が振れるため上背以上にボールの角度も感じた(この日の最速は141キロ)。縦のスライダーの変化も橋本によく似ており、カウント球としても決め球としても使えるボールだ。リリースでボールを抑えきれず、高めに浮くボールが目立ったのは課題だが、順調な成長を感じさせる投球だった。