セガサミー・市根井隆成(撮影・西尾典文)

“三拍子揃った外野手” セガサミー「市根井隆成」がドラフト戦線に急浮上!

 新型コロナウイルスの感染拡大により、夏の甲子園が中止となるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析している。今回は、セガサミーの“切り込み隊長”を取り上げたい。

【2019年8月15日】社会人野球関東選抜リーグ

日立製作所0-2セガサミー

 セガサミーが接戦を制したが、打線を牽引する活躍を見せたのがルーキーながら3番に入った市根井隆成(24歳・外野手・前橋商→上武大)だ。上武大時代に何度もプレーを見た選手で、当時から打撃センスに光るものはあったが、そこまで強烈なインパクトを残すことはなかった。

 ドラフト候補の対象として見直したのは、2019年3月に行われた社会人野球デビューとなる東京スポニチ大会。JFE西日本との試合で、いきなり2打席連続ホームランを放って見せたのだ。そこまで大きく形が変わったわけではないが、トップの時に少しヘッドを中に入れるようになったのがプラスに働き、振り出しの鋭さとインパクトの強さがアップしたように見えた。

 そして、この日も第2打席でライト前に弾き返して先制点を演出すると、続く打席でもコースに逆らわずにレフト前に運んだ。東京スポニチ大会の時と比べても、スイングのキレが増したように見える。

 リストの強さもあるが、それに頼り過ぎずに全身をしならせてスイングできるのが特長。膝を使って柔らかく対応できるのも大きい。内角は鋭く体を回転させて対応し、外のボールも当てるのではなくしっかり振り切れるため、打球の速さも申し分ない。センターの守備についても守備範囲の広さ、スローイングともに社会人の中でも十分上位のレベルにあり、高いレベルで三拍子揃っていると言えるだろう。