八戸学院大・大道温貴(撮影・西尾典文)

ドラフト上位候補にも…八戸学院大エース「大道温貴」は総合力が“ピカイチ” 

 新型コロナウイルスの感染拡大により、夏の甲子園が中止となるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析している。今回は、ドラフトで上位指名の可能性もある八戸学院大の右腕を取り上げたい。

【2019年6月10日】第68回全日本大学野球選手権

八戸学院大3-4×佛教大(9回サヨナラ)

 3点を追う9回に佛教大が一挙4点を奪って劇的な逆転サヨナラ勝利を収めたが、8回までは八戸学院大のエース、大道温貴(4年・投手・春日部共栄)が見事なピッチングを見せた。初めてそのピッチングを見たのは春日部共栄の3年生の時。夏の埼玉大会準決勝では高橋昂也(花咲徳栄→2016年広島2位)と投げ合い、0対5で敗れたものの、当時からバランスの良さが目立つ好右腕だった。

 翌年春には先輩である高橋優貴(2018年巨人1位)を抑えていきなり開幕投手に抜擢され、当時リーグ6連覇中だった富士大を相手に5回を被安打2、1失点という見事なデビューを飾っている。ちなみにこの試合の時のストレートの最速は140キロで、アベレージは130キロ台中盤だったが、左右、高低を上手く使い、相手打線に的を絞らせなかった。当時のノートにも「まだまだ速くなりそう」とある。

 そして、この日は最速145キロをマークしたが、1年時と比べて明らかに体重移動がしっかりとできるようになった印象を受けた。軸足にしっかりと体重を乗せてから下半身でリードすることができており、楽に体の近くで腕を振ることができている。時折逆球もあったが、キャッチャーのミットが大きく動くケースはほとんどなかった。