富山第一・村優作 (撮影・西尾典文)

北信越で指折りの“強打者” 富山第一「村優作」を知っているか? 

 新型コロナウイルスの感染拡大により、夏の甲子園が中止となるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析している。今回は、北信越地方で評価が高い強打者を取り上げたい。

【2019年6月1日】高校野球春季北信越大会

富山第一5-1三条

 序盤から得点を重ねた富山第一が快勝したが、その中で最も存在感を示したのが唯一2年生(当時)として出場していた4番の村優作(3年・右翼手)だ。1点を先制した1回表、なおもワンアウト三塁の場面で打席に入ると、初球を逃さずに振り抜いてライト前に弾き返した。相手投手はサイドスローの技巧派で、タイミングをとるのが難しいタイプだったが、そんな投手から最初の打席で初球から振り切れるというのは技術の高い証拠である。

 この時のプロフィールは175㎝、74㎏とあるが、体つきはしっかりしており力感は申し分ない。タイミングをとる時の右足を上げる動きは大きいが、バットの動きは小さく、ステップも淡白ではなく粘りがあるのも特長だ。下半身を使ったフルスイングにも迫力がある。それほど上背がないバッターが強く振ろうとするとどうしてもアクションが大きくなって、無駄な動きが目立つことが多いが、村の場合はそういった強引さはなく、鋭く振り切れるのが大きな長所だ。