専大松戸・吉岡道泰(撮影・西尾典文)

卓越した打撃技術…専大松戸「吉岡道泰」は関東屈指の打者になれる逸材だ

 新型コロナウイルスの感染拡大により、夏の甲子園が中止となるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析している。今回は、関東屈指の打者となり得る専大松戸の外野手を取り上げたい。

【2019年5月18日】春季高校野球関東大会

健大高崎0-2専大松戸

 ロッテで4位指名を受けた専大松戸のエース、横山陸人が8回を被安打3、無失点と見事なピッチングを見せたが、もう一人目立ったのが当時1年生ながらスタメンに名を連ねた吉岡道泰(2年・外野手)だ。そのプレーを初めて見たのは2017年8月に行われたリトルシニア日本選手権。中学野球を見る機会はそれほど多くないが、1年間での体の成長差が大きいこともあって、全国大会でも下級生でのレギュラーは少ない印象が強い。

 そんな中で吉岡は当時中学2年生ながら江戸川中央の2番、センターで出場。新津五泉村松との試合ではレフト前ヒット、ライト前タイムリー、左中間へのタイムリーツーベースと3打数3安打の大活躍を見せた。特に第一打席のレフト前ヒットは、緩いカーブを完璧に呼び込んで弾き返したものであり、とても中学2年生の打撃技術には見えなかった。

 この日はその時以来、約2年ぶりだったが、当然のことながら体つきは大きくなり、上級生と混ざってもそれほど見劣りしないまでに成長していた。技術的な良さはタイミングをとる動きが小さく、無駄のないところ。構えからトップの形にはわずかにバットを引くだけだが、体の割れがしっかりできているので打席から緊張感が伝わってくる。鋭い振り出しでセンター中心に打ち返すことができるのが持ち味。この日も二遊間への内野安打と、センターオーバーのタイムリーツーベースを放ち、1年生(当時)らしからぬ活躍を見せた。