日立製作所・阿部陽登(撮影・西尾典文)

潜在能力は社会人屈指!日立製作所「阿部陽登」にスカウト陣が“熱視線”

 新型コロナウイルスの感染拡大により、夏の甲子園が中止となるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析している。今回は、駒大苫小牧出身、日立製作所の右腕を取り上げたい。

【2019年10月7日】社会人野球関東選抜リーグ 大田スタジアム

日立製作所3-8東京ガス

 以前、この試合では日立製作所先発の青野善行(投手・24歳・国際武道大)について紹介したが、個人的もう一人注目しているのが4番手でマウンドに上がった阿部陽登(投手・22歳・駒大苫小牧)だ。初めて現場でそのピッチングを見たのは、この2カ月前に行われた関東選抜リーグのセガサミー戦。その時はワンアウトからツーベースを打たれたものの、1回を2奪三振無失点と上々の投球だった。視察していたプロのスカウトも、阿部が投げ始めてから明らかにグラウンドを見る目に熱がこもっていたのをよく覚えている。

 そして、この日は7回から登板。打者3人を14球で打ち取り、見逃し三振も一つ奪ってみせた。左肩の開きをギリギリまで我慢することができるため、ネット裏から見ていると体が横に広がることがない。腕の振りは体に沿うように真上から縦に振り下ろすことができており、ボールの角度も素晴らしいものがあった。この日の最速は146キロで、アベレージは140キロ台前半だがボールの出どころが見づらく、打者は差し込まれることが多い。変化球の精度についてはまだ課題は残ったものの、緩急をつける大きなカーブにも見どころがあった。

https://www.youtube.com/watch?v=NesZL_AxeoE
日立製作所・阿部陽登のピッチング