昌平・渡辺翔大(撮影・西尾典文)

「高校通算43本塁打」を誇るプロ注目のスラッガー! 昌平「渡辺翔大」の凄み

 新型コロナウイルスの感染拡大により、夏の甲子園が中止となるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析している。今回は、高校通算本塁打43本を誇るスラッガーを取り上げたい。

【2019年8月24日】秋季高校野球埼玉県新人大会

越谷西5-8昌平

 ここ数年、埼玉県内で力をつけてきている昌平。選手として最注目なのは4番に座る渡辺翔大(3年・外野手兼一塁手)だ。プレーを見るのは2018年11月の「くまのベースボールフェスタ」以来で、その時も力強いバッティングが目立ったが、さらにパワーアップしたように見えた。最大の長所は常に全身を使ったフルスイングができるところ。相手投手は左の技巧派だったが、軽く合わせにいくことはなく、しっかり振り切っていたところに好感が持てる。ヘッドスピード、インパクトの強さも高校生ではトップクラスで、4回に放ったライト前ヒットはあっという間に一・二塁間を破るものだった。

 フルスイングと言っても体勢が大きく崩れないのも長所。下半身の強さがあり、外のボールに対してもしっかり踏み込んで対応することができる。昨年11月と比べて構えた時のバットの位置が高くなり、タイミングの取り方が小さくなったのもプラス材料だ。振り出しもシャープで、対応力の高さも目立った。先日の新聞報道では、高校通算本塁打は43本を数えるとのこと。その本数も頷けるだけのバッティングだった。