福岡大大濠・山下舜平大 (撮影・西尾典文)

九州を代表する本格派右腕!福岡大大濠「山下舜平大」は間違いなく“大器”だ

 新型コロナウイルスの感染拡大により、夏の甲子園が中止となるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析している。今回は、九州を代表する本格派右腕を取り上げたい。

【2019年4月21日】高校野球春季九州大会

福岡大大濠5-1球磨工(延長10回)

 注目したのは当時2年生ながら「背番号1」をつけて先発のマウンドに上がった福岡大大濠のエース、山下舜平大(3年・投手)だ。186㎝の長身から投げ下ろすストレートは立ち上がりからコンスタントに140キロ台を計測し、この日の最速は144キロをマークした。高校生の大型投手は投げ終わった後に体勢が崩れたりすることが多いが、山下はそういったことがなく、上手くフォームをまとめることができている。最近の投手では珍しく、ワインドアップで投げるが、フォームの流れもギクシャクしたところがなく、スムーズなのも特長だ。

 気になったのは最後のリリースの部分。左足を着地してからどうしても上半身の力で腕を振ろうとしているように見え、力を入れると高めに抜けるボールが目立った。ただ、そんなボールが何球も続かずに修正できるのも山下の長所だ。少し力を抜いたような130キロ台中盤から後半のスピードのボールでも、指にかかった時は素晴らしい角度で低めに決まっていた。