常総学院・菊地竜雅 (撮影・西尾典文)

常総学院の150キロ右腕「菊地竜雅」 総合力で高校上位、ドラフト候補に浮上も

 新型コロナウイルスの感染拡大により、夏の甲子園が中止となるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析している。今回は、常勝学院の150キロ右腕を取り上げたい。

【2019年7月20日】第101回全国高校野球選手権 茨城大会

東洋大牛久0-2常総学院

 前週に続いて茨城に足を運んだのは、鈴木寛人(霞ヶ浦→広島3位)が投げる試合がお目当てだったが、この試合も見どころが多かった。投手戦の主役となったのが、常総学院の菊地竜雅(2年・投手)だ。昨日の配信記事で紹介した一條力真(2年・投手)も大器だが、2年夏の時点でのボール自体の質は菊地の方が上に見えた。前年秋の関東大会、桐蔭学園戦でもリリーフで1回を投げているが、その時と比べると体つきが別人のようにたくましくなった。ステップする前に少し沈み込む動きはあるものの、下半身に粘りがあるのが長所。上半身、体幹の強さもあり、立ち上がりから140キロ台中盤のスピードを連発し、最速は第一試合に登場した鈴木の148キロを上回る150キロをマークした。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

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