常総学院・一條力真 (撮影・西尾典文)

大器の予感! 常総学院の長身右腕「一條力真」が秘める“無限”の可能性

 少し気になるのはテイクバックでトップを作る時の右腕の動きが大きいところ。ただ、肩の可動域が広いため、肘も高く上がり、上から腕を振り下ろすことができていた。1回表から7人連続で打者をフライアウトに打ち取ったが、それだけボールの角度がある証明と言えるだろう。

 長身でまだまだ細くても、もっさりしたところがあまりなく、身のこなしの軽さがあるというのも大きな持ち味である。課題はとにかく体力強化。まだステップした左足がぶれ、変化球で腕が振り切れない点などは気になったが、体重が増えて下半身に強さが出てくれば自然に解消されていく可能性が高い。持っているポテンシャルを10だとすれば、まだ3くらいしか開花していない状況だが、それでも良さは十分に伝わってきた。この日の最速は140キロだったが、体作りが進めば楽に150キロを超える可能性が高いだろう。ぜひ早くからプロで鍛えてもらいたい大器である。

※学年は今年4月からの新学年

この日の成績

4回 被安打3 0失点 3奪三振 1死球

(文・PABB主任研究員・西尾典文)

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

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