常総学院・一條力真 (撮影・西尾典文)

大器の予感! 常総学院の長身右腕「一條力真」が秘める“無限”の可能性

 新型コロナウイルスの感染拡大により、夏の甲子園が中止となるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析している。今回は、“無限の可能性”を感じさせる常勝学院の長身右腕を取り上げたい。

【2019年7月15日】第101回全国高校野球選手権 茨城大会

日立商0-11常総学院

 常総学院の主砲、菊田拡和(巨人3位)の注目度が高く、多くのスカウトがスタンドに詰めかけたこの試合。菊田は第2打席でレフトスタンドに打った瞬間それと分かるホームランを放ち期待に応えたが、投手で高いポテンシャルを見せたのが一條力真(2年・投手)だ。188㎝、73㎏というプロフィールから分かるように見るからに体は細いが、それでいながら全体的なフォームのバランスが良いというのが大きな長所。走者がいなくても、セットポジションから投球するスタイルで、左足を上げたときにきれいに真っすぐ立つことができるので、打者から見ると長身がさらに大きく見える。

 そこからステップする前に軽く右足の膝は折れるものの、重心が過度に沈み込むことがなく、体重移動もスムーズだ。そしてステップする動きが淡白ではなく、ゆったりとした感じで左足を踏み出すことができている。このステップする動きからも、下半身を使って投げる意識が高いことがよく感じられた。左右にぶれるような動きがなく、そのことが制球力にも繋がっていると言えるだろう。