高校球界屈指の捕手、日大藤沢「牧原巧汰」は“森友哉タイプ”の逸材だ!

 新型コロナウイルスの感染拡大により、高校野球の春季大会がすべて中止されるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析している。今回は、日大藤沢が誇る高校球界屈指の捕手を取り上げたい。

【2019年7月14日】第101回全国高校野球選手権 神奈川大会

日大藤沢11-1湘南台(6回コールド)

 中盤に日大藤沢が一気に突き放してコールド勝ちをおさめた試合。攻守に抜群の存在感を示したのが2年生(当時)ながら正捕手を任せられている牧原巧汰(3年・捕手)だ。

 第一打席こそ見逃し三振に倒れたものの、第二打席では高めに入った変化球をライト前に鋭く弾き返すと、第四打席では低めの落ちるボールを救い上げてライト場外へ運ぶ特大の一発を放って見せた。ライト前ヒットを放ったボールは甘いボールだったが、ホームランにしたのは、見送ればボールと判定されそうな低めの球で、それを場外まで運べるのは並の高校生ではない。

 しかも、完璧なスイングというわけではなく、少し体勢を崩されての一発というのはより価値が高いと言えるだろう。パンフレットによるプロフィールは174cm、76㎏とあり、決して特別大柄というわけではない。しかしながら、下半身の強さは高校生離れしており、ステップに粘りがあるため、緩い変化球にもしっかり対応することができていた。

 捕手としても、イニング間のセカンド送球で最速1.92秒をマークするなど肩の強さも申し分ない。時折高めに浮くことがあるのは課題だが、右手への持ち替えの速さ、コンパクトで強い腕の振りなども高校生としては十分に高いレベルにあることは間違いないだろう。