創価・宮原光夫(撮影・西尾典文)

「創価高」夏の甲子園も射程圏? 打線を牽引する“トリオ”の実力を診断する!

 新型コロナウイルスの感染拡大により、高校野球の春季大会がすべて中止されるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析している。今回は、創価高校の打線を引っ張るトリオを取り上げたい。

【2019年11月9日】秋季高校野球東京都大会準決勝 神宮球場

創価2-3×帝京(9回サヨナラ)

創価・島本康平(撮影・西尾典文)
創価・島本康平(撮影・西尾典文)

 創価はエースの森畑侑大(3年・投手)以外にも楽しみな野手が多かった。まず、試合早々目立ったのがトップバッターの島本康平(3年・中堅手)。162㎝と小柄だが、最大の武器はそのスピードだ。第一打席でセンターへツーベースを放ち、この時の二塁到達タイムは7.61秒をマークした。左打者であっても8.00秒を切れば俊足と呼べるが、この数字はなかなか出るものではない。この後も第4打席のレフトフライ以外はショート内野安打(一塁到達4.01秒)、ファーストゴロ(一塁到達4.08秒)、ショートゴロ(一塁到達4.08秒)と見事なタイムを並べた。わずかに体が一塁に流れるが、しっかり強く振り切ろうという意識が感じられるのも好印象だ。センターからの返球の力強さでも目立った。大学であれば、すぐにでも使えるだけの脚力を持った選手と言えるだろう。

創価・宮原光夫(撮影・西尾典文)
創価・宮原光夫(撮影・西尾典文)

 3番を打つ宮原光夫(3年・三塁手)は左の強打者タイプ。少しタイミングをとる時のバットの動きは大きいものの、楽に強く引っ張ることができ、打球の速さも申し分ない。オープンスタンスの構えからしっかり強く踏み込んで下半身の粘りがあり、多少体勢を崩されても、芯でとらえることができるバットコントロールも光った。第一打席は四球、第三打席は死球と相手のマークも厳しかったが、第4打席でセンターへスリーベースを放ち、第5打席でもライト線へ弾き返した。サードの守備が捕球、送球とも安定感に欠けるのは課題だが、打撃に関しては高レベルである。