履正社・関本勇輔(撮影・西尾典文)

父は元虎戦士…履正社「関本勇輔」の実力は本物だ! ドラフト候補に浮上も…

 新型コロナウイルスの感染拡大により、高校野球の春季大会がすべて中止されるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、その実力を分析している。今回は、阪神の元選手を父に持つ履正社の主将を取り上げたい。

【2019年10月26日】秋季高校野球近畿大会 佐藤薬品スタジアム

綾羽4-13履正社(7回コールド)

 履正社の野手で小深田大地(3年・三塁手)とともに存在感を示したのが、関本勇輔(3年・捕手)だ。旧チームでは控え捕手で、春夏の甲子園でも代打で1打席に立っただけだったが、秋からは4番に定着。大阪府大会では4本塁打を放つなど、中軸としての役割を見事に果たして見せた。

 この日、まず目立ったのは守備面だ。計測できたイニング間のセカンド送球は全て1.9秒台をマーク。特に目立ったのが、持ち替えの速さとスローイングの動きだ。捕球したと同時に右手でボールを握り、極めて小さいモーションで投げることができている。持ち替えの速さに注力し過ぎると、ボールの勢いが落ちるケースが多いが、関本の場合は素早く動いて強く投げられるというのも大きな長所だ。さらにフットワークも良く、ベースカバーなどの動きの良さも目立った。

 少し気になった点はキャッチングだ。履正社のエース・岩崎峻典のスライダーに対して少しミットが流れる場面があり、ワンバウンドのブロッキングも少し甘さが見られた。ただ、配球については同じ球種を続けるなどよく考えており、相手打線に的を絞らせることがなかった。