関東一・初谷健心 (撮影・西尾典文)

打撃技術が凄い! 関東一「初谷健心」の高い“対応力”に注目だ!

 新型コロナウイルスの感染拡大により、高校野球の春季大会がすべて中止されるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、今後のドラフト戦線がどのように動いていくのか、独自に分析していきたい。今回は、関東一で期待されている野手を取り上げる。

【2019年10月19日】高校野球秋季東京都大会 神宮第二球場

日大鶴ヶ丘2-4関東一

 東京都内の強豪校対決は、関東一が接戦を制した。その関東一で目立ったのがトップバッターの初谷健心(2年・二塁手)だ。昨年夏の甲子園でも1年生ながら背番号15でベンチ入りを果たし、初戦の日本文理戦、2回戦の熊本工戦ではともに8番・サードで出場し、1安打ずつをマークしている。ただ、日本文理戦は現地で見ていたが、正直そこまで強い印象は残っていない。

 しかし、この日はシートノックからその存在が目についた。背番号5をつけてこの日はセカンドを守っていたが、とにかくプレーに落ち着きがあるのだ。打球に対する反応が良く、捕球の時の姿勢も安定している。スナップスローなどスローイングの正確性も目立った。

 そして、それ以上に強い印象を残したのがバッティングだ。少しヘッドは中に入るものの、構えからトップの形を作る動きに無駄がなく、タイミングのとり方に余裕があるのがまずいい。ステップもゆったりと踏み出しながら、踏み込みの強さを感じる。1回裏の第一打席では、2ボールから内角に来たスライダーを見事にとらえてライト線に運んだが、バットが内から振り切れているため、引っ張った打球が切れることがない。第一打席で、2ボールというカウントから変化球を振り切ってヒットにできるというのは、高い対応力の表れと言えるだろう。