日立製作所・青野善行(撮影・西尾典文)

大きなカーブで打者を翻弄! 日立製作所「青野善行」がドラフト戦線に浮上

 新型コロナウイルスの感染拡大により、高校野球の春季大会がすべて中止されるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、各球団のスカウトがドラフト候補を視察できない異常事態に陥ってしまった。こうした状況を踏まえて、プロアマ野球研究所(PABB lab)は、過去の試合から有望選手をピックアップして、今後のドラフト戦線がどのように動いていくのか、独自に分析していきたい。今回は日立製作所で活躍する右腕を紹介する。

【2019年10月7日】社会人野球関東選抜リーグ 大田スタジアム

日立製作所3-8東京ガス

 この日注目したのは日立製作所の先発マウンドに上がった青野善行(投手・24歳・国際武道大)。市立船橋時代からフォームの良さが目立っていた右腕で、国際武道大でも先発の一角として2年連続大学選手権準優勝に貢献している。

 プロフィールにある身長は181cmだが、手足が長く、マウンド上でそれ以上に大きく見える。最大の特長は、ほぼ真上と言ってもよい位置から投げ下ろす腕の振りだ。高い位置から腕を振ろうとすると、どうしても体が一塁側(左投手であれば三塁側)に大きく傾いてバランスを崩すケースが少なくないが、青野はそのような悪癖が見られず、実に楽に腕を振っているように見える。

 また、リリースの感覚もよく、高めに抜けるようなボールも少なかった。この日の最速は144キロと社会人の投手としてはそこまで目立つような速さはなかったが、180cm台後半の投手が投げているような角度がある。さらに、フォームが左右にぶれないため、コーナーへのコントロールも安定しており、右打者の胸元にも狙って速いボールを投げることができていた。