東海大市原望洋・木村旭 (撮影・西尾典文)

ドラフト候補になり得る“金の卵”  東海大市原望洋「木村旭」が秘める可能性

 新型コロナウイルスの感染拡大で、主要な大会が中止に追い込まれ、リーグ戦が延期されるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、プロアマ野球研究所(PABB lab)では、過去の試合から有望選手をピックアップして今後のドラフト戦線がどのように動いていくのか、分析していきたい。今回は、東海大市原望洋で急成長の可能性秘める右腕である。

【2019年9月28日】秋季高校野球千葉県大会 柏の葉公園野球場

東海大市原望洋4-3我孫子東

 昨日は江見勇真(3年・一塁手)と藤岡大河(3年・外野手)の野手二人を紹介したが、投手で素材の良さを見せたのが先発マウンドに上がった木村旭(2年・投手)だ。走者がいなくてもセットポジションから投球するが、まず左足をゆっくりと上げて、軸足に体重を乗せてからステップしようとしている意識が感じられるところに好感が持てる。テイクバックで右肩が下がったり、腰を回して捻ったり、腕を背中に入れるような無駄な動きがなく、ステップからリリースまでの流れも実にスムーズだ。投球練習でフォームを見ただけでも、センスの良さがうかがえるのはこういうピッチャーである。

 1年の秋ということもあって、下半身の粘りや体幹の強さはまだまだ感じられず、この日の最速は132キロにとどまった。また、ボールが先行すると腕の振りが緩むなど、下級生らしい課題も感じられる。ただ、それでも圧倒的に良さの方が目立つ。初回の先頭打者に7球粘られて四球を出して以降は、無四死球とコントロールも安定しており、走者を出してからも粘り強く投げることができていた。4回には味方の二つのエラーで失点したが、それでもリズムを崩すことなく、最少失点で切り抜けているところにも、投手としての高い資質を感じた。