横浜・度会隆輝 (撮影・西尾典文)

父親は元ヤクルト…横浜高の4番「度会隆輝」は攻守にスケールアップできるか?

 新型コロナウイルスの感染拡大で、主要な大会が中止に追い込まれたり、リーグ戦が延期されるなど、アマチュア球界にも大きな影響が出ている。このため、プロアマ野球研究所(PABB lab)では、過去の試合から有望選手をピックアップして、今後のドラフト戦線がどのように動くのか、分析していきたい。今回は、名門・横浜高校を引っ張る“4番バッター”である。

【2019年9月15日】秋季高校野球神奈川県大会 サーティーフォー保土ヶ谷球場

神奈川工0-1横浜

 この試合、野手で最も目立つ活躍を見せたのが4番に入った度会隆輝(3年・二塁手)だ。中学時代から全国的に有名な選手で、当時出演した「炎の体育会TV」(TBS系)ではトスバッティングで100秒以内に15枚の的を抜くゲームでパーフェクトを達成して話題となった。1年夏に出場した甲子園では代打で早くも安打を放っている。ただ、打撃に関してはセンスが光るものの、レフト方向の打球が多く、2年春まではひ弱な印象は否めなかった。

 しかしながら、夏から秋にかけて見るからに体が大きくなり、そのことがバッティングにプラスの影響を与えているように見える。初回のツーアウト三塁のチャンスでは、2球目の高めのストレートを弾き返して、センター前ヒット。第三打席と第四打席でもライト前ヒットを放ち、3安打1打点とバットでチームを牽引した。初回のセンター前ヒットは甘く入ったボールを逃さずにとらえたが、その後に放った2安打は少し強引にライト前に持っていったものだった。広角に打ち分ける上手さは既に分かっているだけに、この“強引さ”はプラスに評価したい。