仙台大・川村友斗(撮影・西尾典文)

天才・前田智徳を彷彿させる打撃! 「川村友斗」は“新たな歴史”を作れる逸材だ

 新型コロナウイルスの感染拡大が猛威を振るい、あらゆるスポーツイベントが中止や延期に追い込まれている。そんな状況ではあるが、アマチュア球界の一部では、シーズン開幕に向けてオープン戦が始まっている。各地で行われた試合から、プロ注目のドラフト候補をはじめ、目に付いた選手をレポートしていきたい。

【3月23日】オープン戦 筑波大グラウンド

仙台大1-3筑波大

 筑波大先発の加藤三範(4年・花巻東)に5安打、1点に抑え込まれた仙台大だが、その中で気を吐いたのが川村友斗(3年・外野手・北海)だ。高校2年夏の甲子園では2本のホームランを放ち、チームの決勝進出に大きく貢献。当時から確実性と長打力を備えたバッティングは目立っていた。仙台大進学後は昨年秋にレギュラーに定着すると、リーグ新記録となる10打数連続安打をマーク。首位打者と打点王の二冠に輝き、11月に行われた大学日本代表候補合宿にも召集されている。

 この日は4番、指名打者で出場。第2打席で初球の変化球をライト前に弾き返すと、第4打席にも外寄りのストレートに差し込まれながらレフト線に落として2安打をマークした。バットを少し高く上げた自然体の構えで、そこから軽くバットを引いて力強いトップの形を作ることができている。その時のバットの角度が絶妙で、振り出しの鋭さも目立つ。タイミングをとる動きに無駄がないので、緩急にもしっかりついていける。

 バッティングのスタイルやフォームなどは、天才と言われた前田智徳(元広島)にイメージが近い。この日立った4打席のうち3打席でファーストストライクを打っているが、加藤のようなタイミングをとることが難しい投手相手に、これだけ積極的に振れるということが、川村の打撃技術の高さを物語っていると言えるだろう。