亜細亜大・虎谷貴哉 (撮影・西尾典文)

今年のドラフト候補 亜大・虎谷貴哉、星稜出身の好打者…気になる評価は?

 新型コロナウイルスの感染拡大が猛威を振るい、あらゆるスポーツイベントが中止や延期に追い込まれている。そんな状況ではあるが、アマチュア球界の一部では、シーズン開幕に向けてオープン戦が始まっている。各地で行われた試合から、プロ注目のドラフト候補をはじめ、目に付いた選手をレポートしていきたい。

【3月22日】オープン戦 亜細亜大グラウンド

NTT東日本5-6亜細亜大(延長10回タイブレーク)

 一昨日紹介した矢野雅哉(4年・遊撃手・育英)、昨日紹介した内間拓馬(4年・投手・宜野座)とともに亜細亜大で今年のドラフト候補に挙げられているのが虎谷貴哉(4年・一塁手・星稜)だ。高校時代は入学直後からレギュラーの座をつかみ、1年夏の甲子園でも主に8番・ショートとして出場。当時からセンスのある攻守に注目が集まっていた選手だ。

 亜細亜大に進学後はなかなか定位置をつかむことができなかったが、昨年春からファーストのレギュラーに定着すると、打率.303、4本塁打の活躍を見せて見事ベストナインを受賞。続く秋のシーズンでも打率3割をクリアし、春(5打点)を上回る9打点をマークするなどすっかり打線の中心へと成長した。

 この日は3番ファーストで出場。第3打席でライト線へのタイムリースリーベースを放つと、続く第4打席でもライト前に弾き返すタイムリーを放ち、2打点とクリーンアップとしての役割をしっかり果たして見せた。虎谷の良さはタイミングをとる動きが極めて小さく、無駄な動きがないところ。軽くバットを揺らしてボールを見るが、ヘッドが中に入ることがなく、スムーズに振り出すことができている。この日も外よりのボールを逆らわずにライト方向へ強く弾き返していたが、ヒットゾーンが広いのもよく分かる安定したスイングが光る。昨年の春、秋の2シーズンで6本塁打を放っているように、甘く入ったボールは思い切って振り抜いてスタンドへ運ぶパンチ力も見事だ。