NTT東日本・佐々木健 (撮影・西尾典文)

高校時代は全く無名…今秋ドラフトで注目左腕、NTT東日本「佐々木健」の実力

 佐々木の大きな特長はボールの出所の見づらいフォームにある。テイクバックで早めに肘をたたみ、右肩がギリギリまで開かずに腕を振ることができるため、打者はいきなりボールが出てくるような感覚に陥るだろう。それでいながら肘は高く上がり、サウスポーらしいボールの角度があるのも長所である。テイクバックで少し沈み込んで、重心の上下動があるため上下にぶれるのは課題だが、しっかり指にかかった時のボールの勢いはアマチュア球界でも上位である。

 フォームのイメージとしては成瀬善久(元ロッテ)に近いが、スピードは佐々木の方が遥かに上である。スライダーと対になるチェンジアップもブレーキがあり、変化球の質も高い。

 投げているボールのレベルは文句なしにプロのレベルだけに、あとはとにかく安定して実力を発揮できるかどうかにかかっている。昨年悔しい思いをした大舞台で誰もが納得するようなピッチングを披露することができれば、上位指名の可能性は一気に高くなるだろう。

この日の成績

2回 被安打0 0失点 2奪三振 1四球

(文・PABB主任研究員・西尾典文)

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

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