NTT東日本・佐々木健 (撮影・西尾典文)

高校時代は全く無名…今秋ドラフトで注目左腕、NTT東日本「佐々木健」の実力

 新型コロナウイルスの感染拡大が猛威を振るい、あらゆるスポーツイベントが中止や延期に追い込まれている。そんな状況ではあるが、アマチュア球界の一部では、シーズン開幕に向けてオープン戦が始まっている。各地で行われた試合から、プロ注目のドラフト候補をはじめ、目に付いた選手をレポートしていきたい。

【3月22日】オープン戦 亜細亜大グラウンド

NTT東日本5-6亜細亜大(延長10回タイブレーク)

  NTT東日本なかで、今年のドラフトで上位指名候補との呼び声が高いのが大学卒2年目のサウスポー、佐々木健(24歳・木造→富士大)だ。高校時代は全く無名の存在だったが、富士大進学後に才能が大きく開花。4年時にはエースの鈴木翔天(楽天)が故障の間に主戦となり、春3勝、秋5勝と見事な成績を残している。社会人でも1年目から多く先発として起用されたが、都市対抗、日本選手権ともに早々に降板し、悔しさの残る結果となった。

 今年は左ひざを痛めて出遅れており、前日に行われた巨人二軍とのプロ・アマ交流戦でも登板がなかったが、この日は8回から登板。最初のイニングを三者凡退に抑え、続く9回もツーアウトから四球で走者を出したものの、自らの牽制でアウトとし、打者6人で締めて見せた。

 立ち上がりはストレートが高く浮くボールが目立ったものの、徐々に修正。昨年は序盤に崩れてそのまま降板という試合も少なくなかったが、しっかり立て直せたことは大きな収穫だ。スピードもコンスタントに140キロ台中盤をマークし、この日の最速は146キロだった。この時期として上々の速さである。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita