福岡大準硬式・大曲錬(撮影・西尾典文)

プロ9球団のスカウトが集結! 準硬式の153キロ右腕「大曲錬」の実力は本物か?

 ストレートは自身最速の153キロには届かなかったが、アベレージで145キロ前後をマークしており、4回に148キロ、3回と5回には147キロを記録している。春先のこの時期であれば十分と言える数字だろう。変化球もカーブ、チェンジアップの緩いボールでカウントをとることができ、130キロ台のスプリットにはブレーキがあった。球数も5回で65球と理想的なペースで投げられている。硬式に慣れるのには多少の時間が必要かもしれないが、高校までは硬式でプレーしていただけに、それほど大きな問題はなさそうだ。

 準硬式出身では同志社大の準硬式からプロ入りした青木勇人(元西武・広島)が通算210試合に登板して9勝、1セーブ、22ホールドという成績を残したのが過去最高であるが、大曲にはそれを超えるだけのポテンシャルを秘めていることは間違いない。今後の活躍次第では、上位候補に浮上する可能性も十分に考えられるだろう。

(文・PABB主任研究員・西尾典文)

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

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