福岡大準硬式・大曲錬(撮影・西尾典文)

プロ9球団のスカウトが集結! 準硬式の153キロ右腕「大曲錬」の実力は本物か?

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、あらゆるスポーツイベントが中止、延期に追い込まれているが、アマチュア球界ではシーズン開幕に向けてオープン戦が始まっている。各地で行われた試合から目に付いた選手をレポートする。今回は、3月21日に行われた西南学院大対福岡大を取り上げたい。

【3月21日】西南学院大1-11福岡大(5回コールド)

九州六大学準硬式春季リーグ戦 桧原運動公園野球

 福岡大準硬式に現れた153キロ右腕、大曲錬(4年・西日本短大付)については先日FRIDAY DIGITALにも寄稿したが、PABBではさらに詳細をレポートしたい思う。

 大曲の評判を聞いたのは昨年秋。全国の大学野球を回っている知人から、硬式にこのレベルがいたら上位候補という話を聞いて、今年チェックしなければならない一人と考えていた。選抜高校野球や他の試合も中止、延期が相次いでいる中でも、九州六大学準硬式は予定通りリーグ戦を実施していたため、3月21日に福岡県の桧原運動公園野球場に足を運んだ。

 福岡大の試合は第2試合ということもあって、その前の試合は関係者しか姿が見えなかったが、徐々にスカウト陣が姿を見せ始める。最終的には西武、ロッテ、オリックス、巨人、DeNA、阪神、広島、中日、ヤクルトの9球団が集結。西武、巨人、阪神、ヤクルトの4球団は部長クラスも視察に訪れていた。本来であれば、この日は選抜高校野球の真っ最中で、この試合にこれだけのスカウトが集まることはなかっただろう。そういう意味では大曲にとっては幸運だったと言える。

 この日の大曲は自身も藤野等監督も本調子と比べればまだまだという出来だったそうだが、5回を投げて被安打2、1失点、0四死球、5奪三振でチームのコールド勝ちに貢献した。各回の詳細は下記の通りである

1回:セカンドフライ・空振り三振・レフトへのホームラン・ピッチャーゴロ(16球)

2回:ライト前ヒット・ショートゴロ・空振り三振・空振り三振(10球)

3回:ショートゴロエラー・送りバント・ショートゴロ・ショートゴロ(15球)

4回:ファーストファウルフライ・ファーストフライ・セカンドゴロ(10球)

5回:空振り三振・空振り三振・セカンドゴロ(14球)

 初回にいきなりホームランを打たれたのには驚いたが、打った法村颯太(3年・香住丘)は昨年秋のリーグ戦で2位となる打率.406をマークしている好打者であり、準硬式のリーグは金属バットを使用しているということを付け加えておきたい。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita