JR東日本・金子莉久 (撮影・西尾典文)

速い!速すぎる!JR東日本 の“神足”金子莉久 身長161センチの「一芸名人」としてプロ入りもあり?

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、あらゆるスポーツイベントが中止、延期に追い込まれているが、アマチュア球界ではシーズン開幕に向けてオープン戦が始まっている。各地で行われた試合から目に付いた選手をレポートする。 今回は、3月20日に行われた 日本大対 JR東日本 を取り上げたい。

【3月20日】 日本大6-4JR東日本

 春先ということもあって、JR東日本は3人の新人選手がスタメンで出場したが、その中で最も存在感を示したのが2番・センターで出場した金子莉久(23歳・外野手・国学院栃木→白鴎大)だ。金子のプレーを初めて見たのは2014年秋の栃木県大会、国学院栃木と佐野日大の試合である。この試合で金子は1番・センターで出場。相手の佐野日大には、1学年下に今年のドラフト上位候補である五十幡亮汰(中央大4年)が同じく1番・センターで出場していたが、この二人のスピード合戦は凄まじいものだった。二人のこの試合の内野ゴロだった時の一塁到達タイムは以下となっている。

金子莉久 :セカンドゴロ(3.89秒)・サードゴロ(3.78秒)・セカンドゴロ(3.88秒)

五十幡亮汰 :セカンドゴロ(3.92秒)・送りバント(3.94秒)・セーフティバント(3.66秒)

 一塁到達タイムは4.0秒を切れば、かなりの俊足だが1試合でこれだけのタイムを続けて叩き出すことは滅多にない。 当時、五十幡は中学時代にサニブラウン( 陸上男子100メートル日本記録保持者 )に勝った男として有名だったが、金子の足も決して負けていないことがよく分かる。

 白鴎大進学後も早くからレギュラーに定着し、4度のベストナインに輝いている。下級生の頃は完全にミート中心だったが徐々に力強さもアップ。3年春、4年秋には4割を超える打率もマークした。

 そして、この日の金子は第一打席でしぶとくセンター前に弾き返すと、すかさず二盗、三盗を決めて先制のホームイン。第二打席にもセカンドへの内野安打を放ち、相手の悪送球の間に二塁を陥れて追加点の起点となった。バットをかなり短く持っているが、決して合わせるだけではなくて、全身を使って振り切れるのが長所。ファーストストライクからどんどん振っていく積極的なスタイルも目立った。