東北公益文科大・赤上優人(撮影・西尾典文)

“無名大学”のエースにスカウト陣が熱視線…東北公益文科大「赤上優人」は最速153キロ

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、あらゆるスポーツイベントが中止、延期に追い込まれている。アマチュア野球もそれは例外ではなく、今年の選抜甲子園は中止となった。キャンプを自粛するチームが出てきているが、シーズン開幕に向けてオープン戦は始まっている。各地で行われた試合から、目に付いた選手をレポートしたい。 今回は、3月15日に行われた 東北公益文科大 対 独協大 を取り上げる。

【3月15日】 東北公益文科大3-1独協大

 この日のオープン戦が行われたのは埼玉県越谷市にある独協大のグラウンド。バックネット裏には簡易的なスタンドがあるが、座れるのはせいぜい20人程度だ。しかし、この日は確認できただけで6球団、10人以上のスカウトが訪れていた。首都リーグ二部の独協大と南東北大学リーグ所属の東北公益文科大の対戦というカードを考えると、異例のことだろう。独協大には以前記事でも取り上げた大学日本代表候補の並木秀尊(4年・外野手・市立川口)が在籍していることが理由のひとつだが、この日、それ以上にスカウト陣が熱い視線を送っていた選手は、東北公益文科大のエース、赤上優人(4年・角館)である。

 高校時代はチームに小木田敦也(22歳・TDK)という好投手がいたこともあってショートが本職で、本格的に投手に転向したのは大学からという選手だ。2年頃からめきめきと力をつけると、昨年秋にはチームを優勝に導いて自身もMVPに輝いている。昨年春のリーグ戦前に、JR東日本でのオープン戦で初めて赤上のピッチングを見たが、この時は最速153キロをマークし、社会人屈指の強豪を相手に3回2/3を投げて被安打1、自責点0(1失点)、4奪三振という好投を見せていた。