巨人・丸(Jtwya /Wikimedia Commonsより)

巨人、オープン戦最下位に沈む…優勝候補が一気に低迷しかねない「不安要素」

 一方で、投手陣は不安要素が多い。先発は菅野に次ぐ二番手として昨シーズン韓国プロ野球で17勝をマークしたサンチェスを獲得したが、オープン戦では不安定な投球が続いた。桜井、高橋優貴、戸郷、鍬原、高田、畠など今後の成長が楽しみな投手は少なくないが、今シーズンに限って言えば、ローテーションを組むのに苦労することになりそうだ。また、リリーフ陣ももうひとつ安定感に欠けている。昨シーズンは途中加入したデラロサが何とか抑えとして形になったが、同じような成績を残せるかは未知数だ。新外国人のビエイラ、若手の堀岡あたりの台頭がポイントとなるだろう。

 オープン戦では最下位に沈み、チーム状態を不安視する声も聞こえてくるが、戦力的には他の5球団と比べても、やはり少しリードしている印象を受ける。ただ、エースの菅野が昨年のような状態に陥り、外国人のリリーフ投手が機能しなくなると、一気に低迷する危険性を秘めている。優勝候補であることは間違いないが、決して盤石とはいえない布陣と言えるだろう。

(文・PABB主任研究員・西尾典文)

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita