新田旬希(駒沢大)

駒大4番「新田旬希」中日・高橋周平タイプ”強打のサード”に成長する可能性…来年のドラフト有力候補

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、あらゆるスポーツイベントが中止、延期に追い込まれている。アマチュア野球もそれは例外ではなく、今年の選抜甲子園は中止となってしまった。キャンプを自粛するチームが出てきているが、シーズン開幕に向けてオープン戦は始まっている。各地で行われた試合から、目に付いた選手をレポートしたい。

【3月1日】

早稲田大2-12駒沢大

 昨年は春、秋ともに最下位に終わり、入れ替え戦に勝って何とか一部残留を決めた駒沢大だが、この日は打線が活発で14安打、12得点と早稲田大を圧倒した。中でも一番の活躍を見せたのが4番に座った新田旬希(3年・市立呉)だ。

 新田を最初に見たのは2016年秋の中国大会準決勝、鳥取城北戦。まず目立ったのはシートノックの時のショートの守備だ。プレーの姿勢が良く、重心が上下動しないので見ていて安心感があり、安定した送球が目立っていた。4番に座った打撃は3打数1安打1死球1犠打1盗塁で、第2打席に外角低めのボールを上手く合わせてレフト前に運び、第3打席では死球で出塁してすかさず盗塁も決めている。翌年春に出場した選抜甲子園でも2試合で8打数3安打1盗塁と存在感を示した。

 大学進学後も1年春からリーグ戦に出場し、昨年は春秋連続で打率3割をクリア。昨年まではショートを守ることが多かったが、この日はサードで出場しバットで見せた。第1打席は空振り三振に倒れたものの、第2打席は西垣雅矢(早稲田大3年)の外角の142キロストレートをとらえてレフトへツーランホームラン。続く打席もセンター前ヒット、ライトへの2点タイムリーツーベースとあわやサイクルヒットという活躍を見せたのだ。高校時代から大きく成長したのが打撃の力強さだ。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita