若林楽人(駒沢大)

駒大「若林楽人」打率1割台でもドラフト候補に名を連ねる素材の良さとは?

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、あらゆるスポーツイベントが中止、延期に追い込まれている。アマチュア野球も例外ではなくキャンプを自粛するチームが出てきているが、シーズン開幕に向けてオープン戦は始まっている。各地で行われた試合から、目に付いた選手をレポートしたい。

【3月1日】

早稲田大2-12駒沢大 

 過去2回は投手陣について紹介したが、今回からは野手陣について触れていきたい。まず取り上げるのは駒沢大の3番、センターで出場した若林楽人(4年・駒大苫小牧)だ。2年春からセンターの定位置をつかみ、攻守に度々光るプレーを見せている三拍子揃った外野手だが、昨年秋までのリーグ戦通算成績は169打数33安打、打率.195という数字が残っている。しかし逆に言えば、これだけの成績にも関わらず、ドラフト候補に名を連ねているのは素材の良さの表れと言わるだろう。

 この日もそんな若林の魅力と課題が両方出た試合だった。第二打席では甘く入った変化球を逃さずに左中間にツーベースを放ち、続く第三打席では四球を選んでいる。ちなみに二塁到達タイムは少し流して8.20秒と右打者にしては十分速いタイムをマーク。また、昨年秋のリーグ戦では2割に満たない打率ながら、出塁率は4割を超えており、選球眼の良さも長所の一つである。第四打席にはチャンスの場面でセンター前にタイムリーを放ち、勝負強さも見せた。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita