古寺宏輝(関東学院大)

関東学院大「古寺宏輝」の魅力は“大阪桐蔭仕込み”の積極的バッティング

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、あらゆるスポーツイベントが中止、延期に追い込まれている。アマチュア野球も例外ではなくキャンプを自粛するチームが出てきているが、シーズン開幕に向けてオープン戦は始まっている。各地で行われた試合から、目に付いた選手をレポートしたい。

【2月29日】

明星大4-2関東学院大

武蔵大1-8関東学院大

 先日は関東学院大の関龍摩(4年・左翼手・181cm・80kg・右投右打・福井商)について紹介したが、この日目立った他の選手についても触れたいと思う。

 関とともに関東学院大で1年春からレギュラーとして活躍しているのが古寺宏輝(4年・一塁手・175cm・76kg・右投右打・大阪桐蔭)だ。高校時代からパンチ力のある打撃には定評があり、大学でも1年春に打点王、3年春に首位打者のタイトルを獲得している。この日も第二試合で4番ファーストとして出場し、第二打席で先制の犠牲フライ、第三打席でレフト前タイムリーを放ち、2打点ときっちり仕事をして見せた。特に第三打席のタイムリーは初球の変化球を迷いなく振りぬいたもの。大阪桐蔭の西谷浩一監督は中学生を見る時に初球から振れる選手を重視するとコメントしているが、古寺もまさにそのバッティングができている。フォームは左足を高く上げ、ヘッドが中に入る動きも気になるが、ステップで“間”を作れるのが長所。打つ以外のプレーは平凡だが、強打は社会人でも通用するレベルだ。

松下豪佑(武蔵大)
松下豪佑(武蔵大) (撮影・西尾典文)

 他の大学では武蔵大の4番に座る松下豪佑(2年・左翼手・177cm・77kg・左投左打・佼成学園)が一際目立った。昨年10月に行われた横浜市長杯でも1年生ながら4番に座り、当時から目についた選手だが、良いのは構えとスイングの形。バットを高く上げて大きく構え、少しグリップを下げる動きはあるものの、小さい動きでタイミングをとることができている。そして振り出すときに右肩が開かず、体の内側からスイングできているのだ。この日はノーヒットに終わったが、第一打席で一死一・三塁からしっかりとらえたセカンド左への強いゴロを放ち1打点をマーク。第三打席のセカンドゴロで一塁到達4.15秒を記録しているように脚力も申し分ない。あとは外野からのスローイングに強さがほしいところだ。